Waldmueller展

2009年7月14日


ベルヴェデーレ美術館 下宮(美術館)で開かれているFerdinando Georg Waldmueller の展覧会(11月10日まで)を鑑た。
ヴァルドミューラー(1793-1865)はビーダーマイヤー時代(ナポレオン戦争後、ドイツ、オーストリアでの芸術様式=簡素で実用主義的な市民文化の時代)の中心的な画家。当時の絵画のジャンル=風景画、肖像が、風俗画、静物画でいずれも主導的な役割を果たした。
風景画の題材はウイーン郊外やザルツマングート地方の山、湖から取られているものもあって非常に親しめる。ウイーンの森の日常風景や子どもの遊びの絵も素晴らしい。強烈な日差しと、影で人物の表情、出来事をが実にリアルに描かれて、迫力ある画面となっている。
最も気に入った作品の一枚は「Die Erwarte, The Expected」。
聖書?と思われる本を持っている少女を男の子が花を持って木陰で待ち構えている作品。青春時代を思い起こさせる作品だ。