BEETHOVEN-MARATON CONCERT

2010年2月21日 

国立コンサートホール恒例の巨匠のマラソンコンサート。今年はベートーヴェン(2009年=ドボルザーク、2008年=チャイコフスキー
大ホールと小劇場で午前10:30-午後10:00まで交響曲、協奏曲(大ホール)。室内楽、ソロ(小劇場)が連続して演奏されるもの。レクチャー ホールではヴィデオの放映もあった。
演奏会入場料は席に関係なく一律600HUF(約300円)。昨年の12月に発売開始だったがほとんど一日で完売。

以下は入場券の確保ができ、鑑賞したコンサート。
▽10:30 ヴァイオリン協奏曲
 演奏=コンチェルト・ブダペスト 指揮=アンドラーシ・ケラー ヴァイオリン独奏=ボモバース・ケレメン
▽11:30 交響曲第三番「英雄」
 演奏=オーブダ・ダニュビア・オーケストラ 指揮=ドモンコシュ・ヘーヤ
▽21:00 交響曲第七番 
 演奏=ブダペスト祝祭交響楽団 指揮=イヴァン・フィッシャ-
交響曲第七番を初めて聴いたのは、学生時代1960年頃だった。家庭教師をしているお宅で夕食をご馳走になりながらNHK教育TVで鑑た番組だった。当時テレビを持っている家庭はそれほど多くなく、バイト先でテレビを見せてもらうのが楽しみの一つだった。演奏はスイスロマンド楽団、指揮はエルネスト・アンセルメと記憶している。軽快でリズミカルなこの曲は筆者の趣味に「音楽鑑賞」というジャンルを付け加えてくれた。
それから始まったのが名曲喫茶通い。名古屋の繁華街栄の証券取引所近くに「琥珀」があって、リクエストを受け付けてくれた。テープもステレオも持たない貧乏学生がクラシック音楽を楽しむことができたのは名曲喫茶だった。普通の喫茶店でコーヒー一杯30円の時代、「琥珀」では80円。リクエストした曲が掛かるのは大体3-4時間後、80円で3時間粘れたので考えようによっては安いコーヒー代だった。「琥珀」にあった七番のLPはカール・ベーム指揮、ベルリンフィルの演奏のものだった。
CDで簡単に音楽を聴ける今からは遠い昔の物語だ。