マッターホルンを見て氷河急行に乗ろうーー下

2011年8月10日-13日
<8月10日>
快晴、雲ひとつない天気。マッターホルンがホテルのバルコニーから眺められる。6:15マッターホルンの頂上が赤く染まりだした。時間と共に朝焼けはどんどん大きくなる。
この日の目的はヨーロッパ最高地点にある展望台クライン・マッターホルン


ツェルマット村内を巡回する電気バスに乗ってリフト乗り場へ。この村もガソリン車の乗り入れは禁止されている。ゴンドラリフト乗り場は村のはずれ。フーリで乗り換えて標高2939mのトロッケナー・シュテークまで一気に上る。スキーの拠点になる場所でレストランやスキーロッカーが完備していて多くのスキーヤーでごった返えしている場所。
ここから最後のロープウエイで3883mの展望台へ。ロープウエイは迫力満点、スイスアルプスの醍醐味がたっぷり味わえる。ロープウエイの真下を氷河が流れ、4000m級の山々が迫る。最後は展望台が頭上にあるかと思うほど角度の斜面に沿って上る。展望台が崩れ落ちるかと思える迫力だ。




展望台からの眺めは山と氷河のオンパレード。ただ高山のため気温は低く、寒さのため外におれる時間はそれほど長くない。気圧が低いので早く歩くと息切れがする。
マッターホルンは直ぐ近くに見えるものの、村から見る山容とは似ても似つかない。三角形のピラミッド状態。






<8月11日>
前日に続いて朝焼けに染まるマッターホルンにご対面。


マッターホルンを堪能してもう一つのハイライト「氷河急行」の旅に出発。
チュウリッヒ空港駅で到着時=8月6日、幸運にも指定席を購入できた。駅係員曰く「You are lucky」この時期中々指定席が予約できないようだ。
9:13 ツェルマット発 サンモリッツ行きのパノラマ車両=天井までガラス張り=に乗車。


全席指定。食堂車なし。食事は席へ係員が運搬してくれる。子牛のクリーム煮の定食を注文。
ツェルマットーブリーク間はフィスパー川に沿って下る。サースグルンドからツェルマット入りの際通った路線。
ブリークからアンデルマットまでは上り勾配の連続。車窓には牧草地帯が広がり、その背後に雪を頂く山々。典型的なアルプスの風景を楽しむ。



オーバーワルトからは全長15,000Kmのトンネルを抜けてレアルプヘ。旧線はこのトンネルの上のフルカ峠を通っていた。フルカ峠からは氷河特急の名前が由来するローヌ氷河が眺められる絶景の区間だった。トンネルが出来便利になったが絶景ルートは廃止されてしまった。然し夏の間廃止された旧線をSLが走り、鉄道ファンや観光客の人気を集めている。


氷河急行の中間点、アンデルマットはアルプス交通の交差点。南北のアルプス越えの列車と氷河急行の交差点。
列車はここからルート中最高勾配の線路をジグザグと右に左にカーブしながら2033mオーバーアルプパスへ。ここからは急勾配の下り坂。橋あり、山あり、絶壁あり、ループやヘヤピンカーブの連続で、いつの間にか平地へ下っていた。
クール着15:16。この日の氷河急行の旅は終了。