フェルメールの「ギターを弾く女=The Guitar player」

2012年12月3日
ナショナルギャラリーに出かけた。例によってぶらぶらと名画を鑑賞しながら歩き回った。
フェルメールの展示されている部屋で別のフェルメールの作品に初めて出会った。「ギターを弾く女=The Guitar player」である。ギターの描き方は多少不満が残るものの少女のシャツの袖の黄色が印象に残る作品。キャプションによれば、この絵はロンドンのKenwood Houseの所蔵品。Kenwood Houseは来年の8月まで改修作業中で所蔵作品はアメリカを巡回、展示中。しかしこの作品だけはロンドンに残り、ナショナルギャラリーで同館の改修作業が終わるまで展示されている。
作品はhttp://www1.icnet.ne.jp/take/30.html
嘗てのテニスの仲間Ayakoさんからこの作品にまつわる情報が届いた。彼女も大のフェルメールファン。
この作品は、過去、展覧会に貸し出されたことがなく門外不出だそうですから、尚更です。だから海を渡ってアメリカには行かなかったのかもしれませんね。Kenwood Houseはロンドン郊外の緑豊かな丘に立つ、素敵な白亜の宮殿ですから、改修工事が終わって機会がありましたら是非行ってみて下さい。このギターを弾く少女は、過去にKenwood Houseから盗まれ(当時同じ部屋には、よっぽど価値があるレンブラント晩年の自画像もあったのに)、テロリスト移送の要求声明が出され、結局犯人は分からないままロンドンの墓地で見つかったという、曰く付きの絵だそうですから、また一層魅力があります。