ムンク生誕150年展

2013年9月21日、23日
2013年の5月ムンクの作品を観にオスロを訪れた。ムンク美術館、国立美術館は共に「ムンク生誕150年展」の準備のため閉館中。改めてムンクの作品を観に出かけた次第だ。
ムンク生誕150年展」は国立美術館=1882年〜1904年の作品= ムンク美術館=1904年〜1944年の作品=のニ会場で開催された。



ムンクに初めて出会ったのは1970年大阪万博の開かれた年。鎌倉、名古屋、神戸を会場に、多分日本で最初の本格的なムンクの展覧会を担当した。「叫び」「マドンナ」「生命のダンス」「ジェラシ−」「星月夜」「インゲルの肖像」「思春期」「バンパイア」「夕暮れのカール・ヨハンソン通り」「ギャロンッピング ホース」など思い出深い作品だ。特に「思春期」は大阪万博美術館に出品され、万博会場から名古屋の愛知美術館に搬入されたもので、今でも記憶に残る作品である。









国立美術館では思いがけない名画に出合った。5月のノルウエー旅行でベルゲン美術館で観たChristian Krogの作品=「Struggle for Existence」が「Albertine in the Police Surgon's Waiting-Room」と共にムンク展会場(国立美術館)入り口の壁面に展示されていた。


クリスチャン・クローグはノルウェー出身の画家。ドイツで教育を受け、1881年から1882年までパリで活動した。その間リアリズムの影響を受け、人々の生活-特に社会的な地位の低い人々や社会の暗部を描くようになる。クローグは特に売春婦たちを描いた作品で知られている。