始めての草津温泉

2015年1月27日
始めて草津温泉を訪れたのは1952年(昭和27年)のこと。半世紀以上前のこと。中学校一年生の遠足で訪れたもの。筆者の通っていた中学校は平穏中学校(現長野県山ノ内中学校)
朝7:00頃中学校へ集合。熊の湯温泉まで貸切バスを利用。8:00頃から歩き始めた。熊の湯温泉からノゾキ小屋(横手山中腹)までは長い登り坂。現在はスキーのリフトが熊の湯温泉から横手山頂上まで通っているから歩かずに簡単に行ける。ノゾキ小屋からは比較的平らな道を渋峠から草津白根山へ。麓から山頂(2160m)へ登り、湯釜を見学。白濁の青緑色の湖水が印象に残った。白根山からは下り一方。芳が平湿原で様々な花を眺め、草津町温泉街へ。午後の3時頃の到着だったと記憶している。宿泊したのは湯畑に面した山本館。大正時代に建てられた木造三階建て、数寄屋造りの純和風r旅館。平成24年文化庁から有形文化財に指定された。(後日写真掲載予定)現在は志賀高原草津町の間はバスが走っており、2時間足らずで結ばれている。道路が開通したのは1965年(昭和40年)のこと。筆者が草津町に遠足で来た頃は歩くしか方法がなかった。
この頃は軽井沢と草津町の間に草軽鉄道が走っていて、両町を2時間位で結んでいた。現在のバスセンターが草津駅でトロッコ電車のような車両を友人と見学したことが記憶に残る。(草軽鉄道は日本最初のカラー映画「カルメン故郷に帰る」=高峰秀子主演=に登場。)また当時草津温泉にはハンセン病の隔離施設があり、先生から近くに行かないようにとの注意があったのも思い出される。(当時はライ病と呼ばれ、一般社会からは隔離されていた。)


写真は部屋から見える浅間山