こんにゃく座 ブダペスト公演

2009年9月30日 19:00 メルリアン劇場
オペラシアターこんにゃく座公演 オペラ「変身」フランツ・カフカ原作
恥ずかしながらカフカの名前は知っているものの「変身」は読んだことがなく、こんにゃく座の事も知らなかった。
プラハを舞台にある朝突然無視に変身してしまったセールスマンとその家族(両親と妹)の悲喜劇を17のシーンで歌い上げたオペラ。
4人の楽士(ピアノ、ヴァイオリン、クラリネットファゴット)の音楽に乗って大石哲史さんの主人公Kなど10人あまりのキャストが演ずるオペラ。
セリフ、歌は日本語だから容易にストーリーを理解できた。楽しい2時間30分の舞台だった。
変身の案内チラシ
オペラシアターこんにゃく座は、同劇団の公式Web siteによると[新しい日本のオペラの創造と普及]を目的に1971年の創立。東京芸術大学内の学生たちのサークル「こんにゃく体操クラブ」がその母体。
日本にオペラが紹介されてから日本では、ヨーロッパで通用するオペラ歌手の育成に力が注がれてきた。その結果、日本語を歌う技術がなおざりにされ、観客は聞き取れない日本語の歌を聞かされ続けている。そのなかで、こんにゃく座はよく聞き取れる、すなわち内容の伝わる歌唱表現を獲得することを、創立当初からの目的としてきた。また、オペラ座は演劇性を重視し、こんにゃく体操で培われた身体性を駆使し、演出面にも斬新な発想を提示し続けている。そして大掛かりなグランド・オペラの方向はとらず、ピアノのみ、あるいは小編成のアンサンブルの演奏と少人数の出演者による作品を創作し、数多くの上演を重ねてきている。現在こんにゃく座は、林光を芸術監督、萩京子を音楽監督とし、歌手33名を擁し、年間約250公演の上演活動を続けている。
主な公演作品
ピノッキオ』『注文の多い料理店』と歌のステージ
セロ弾きのゴーシュ』 『まげもん−MAGAIMON
『森は生きている』『フィガロの結婚』−モーツァルト・エキゾチカ−
『夏の夜の夢』〜嗚呼!大正浪漫編〜