ウイーン散策4日間(上)

2009年10月2−5日
日本の友人からの依頼で音楽評論家の池田さんとウイーンの町を一緒に歩くことになった。
一人旅なので話し相手やワインの相手をしてもらいたいとの依頼だった。
<10月2日>
9:10ブダペスト発 11;08 ウイーン着(列車)
市役所近くのアパートメントへチェックイン。マーラーハウス=グスタフ・マーラーが住んでいた家が現在はアパートメント=が満員のため紹介してくれたアパート。市役所のすぐ裏手でメトロの駅から3分。台所+リビング、ベッドルームの二部屋で長期滞在には便利、且つ経済的。
池田さん宿泊するホテル=Kaiserin Elisabethをチェック。シュテファン・プラッザの近くにありウイーン観光には便利。皇帝フランツ・ヨーゼフⅠ世の皇后エリザベートの名前を付けたホテルホテルロビー
地下鉄と列車を乗り継いで空港へ。15:55着のOS00便で池田さんを出迎え、ホテルへ。
夕食はエスターハーズイーケラー。ハイドンを専属作曲家として雇っていたエスターハーズイ家因みのケラー(地下室の意)。店内にはハイドン縁の写真、楽譜、楽器が飾られている。Josef Haydon ハウスワインは値段は手ごろだが、香り、味は申し分なし。
但し、セルフサービスの料理は品数も少なく、サービスの従業員が少なく、必ずしもサービスが良いとは言えない。シュテファン寺院から徒歩10分ほどの距離。壁面の写真
ハイドン使用のヴァイオリン=壁の装飾の一部
<10月3日>
ホテルから市内見学を兼ねながら徒歩で造形美術アカデミーへ。ヒエロニムス・ボッシェの祭壇画「最後の審判」を観るためである。残念ながら来春まで工事のため休館。
美術史博物館では特別展「カール・デア・キューネ展」開催中。シャルル突進公と呼ばれた最強の武人の一生を多彩な資料=タペストリー、金製品、彫刻、甲冑などを通じて紹介しているが、時代的な背景が分からないので早々に退場。
入り口のディスプレー
数多い作品の中で冬をテーマにした二点=ペーター・ブリューゲル作「冬の狩人」 ルーカス・ファン・ファルケンボルヒ作「冬景色」は最も好きな作品の一つ。この作品からは「冬は暖かい、楽しい」ということ感じられ、何時も立ち止まるのである。
ブリューゲル「冬の狩人」
ファルケンボルヒ「冬景色」
今回改めてヒエロニムス・ボッシェの作品をゆっくり観た。「十字架を背負うキリスト」と「風車で遊ぶ子ども」の2点だ。彼の描く人物の表情がいい。いい顔をしている。
十字架を背負うキリスト
風車で遊ぶ子ども
昼食はAlte Donau川を臨むZur Alter Kaisermuehleというレストラン(地下鉄U1 Alt Donau 下車、徒歩5分。1893年に創業)
ウイーンチームとのテニスの対抗戦の後の打ち上げはこのレストランで行う。炭焼きのスペアリブ、マスの塩焼きが評判だ。勿論ワインも大変美味。
この日のハウスワイン=白=はGelber MaskatellerとMaller Thuganのクベー(ミックスしたワイン)。フルーティーでいい香り。それにしても125ccが3.2ユーロはいい値段。確実にハンガリーの二倍はする。
Zur Alter Kaisermuehleの庭からの眺め
アウグスティーナケラー
市内に戻り、トラムでリング一周観光。市役所、ブルグ劇場、ケルントナー通りを観光。
夕食はアウグスティーナケラー。オペラ座の裏手、アルベルティーナ美術館の地下にある。昔は修道院ワインセラーをレストランに改造したもので、奥がとても深い。赤ワイン、クワッドロ・クベーは四種類の赤ワインをミックスしたもの。ふくよかな甘さがたまらない。