ウイーン散策4日間(下)

<10月4日>
ウイーン散策三日目。ウイーンは何度も訪れているが行ったことのない場所も多い。
フィガロ・ハウス=そんな観光スポットの一つはシュテハン寺院から徒歩5分位の「フィガロ・ハウス」。モーツアルトが1784年から87年まですんだ家が博物館になっている。多くの楽譜やポートレート、写真、遺品が展示されている。モーツアルトが使った家具や部屋も残されている。フィガロの結婚はこの家で作曲された。ウイーンで公演するこんにゃく座のヴァイオリスト、ピアニストに再会。モーツアルトハウス入り口
古楽器博物館と武器博物館=新王宮にある博物館。今までに訪れたことがなく今回が最初。古楽器博物館にはピアノ、ヴァイオリン、管楽器の歴史が展示されているほか、ハイドンベートーヴェン、シュウベルト、シュウマン、マーラーなどが使ったピアノも展示されている。イヤホンの解説は英語、ドイツ語だが展示されている楽器の演奏を聴くことができる。音楽愛好家には一見の価値あり。
ベートーヴェンの部屋でヴァルトミューラー作のベートーヴェン肖像画を見つけた時は興奮した。何点かある彼の肖像画の中で、最も好きな作品だ。光と影を駆使するヴァルトミューラーらしい肖像画だ。古楽器博物館展示品
古楽器博物館展示品
ヴァルトミューラー作「ベートーヴェン肖像」
武器博物館にはおびただしい甲冑,剣、弓矢、やり、鉄砲が展示されている。当時の歴史に疎い筆者にとっては展示品を真に理解することは不可能。
武器博物館展示品
その後訪れたのはフンダートヴァッサーハウスとクンストハウスウイーン。トラム1番がリンクから離れて走ること5分、進行方向左側にカラフルにデザインされた建物が見えてくる。樹木も装飾の一部、テラスに草花と共に植えられている。下手な説明より写真で観るのが一番だ。付け加えるならこの建物はウイーンの市営住宅、中には入れない。
そこから歩いて5分くらいにクンストハウスウイーンがある。フンダートヴァッサーの作品を展示する美術館で建物自体、作者によって改装されている。
フンダートヴァッサー
フンダートヴァッサー
フンダートヴァッサー売店の椅子
クンストハウスウイーン
クンストハウスウイーン売店
クンストハウスウイーン地下の噴水
夕食はクロアチア料理「ドブロヴニック」へ。池田さんのレストラン情報を参考に訪れた。冷えた白ワインでイカスミリゾット、シーフッドスパゲッティ、カラマリ(イカ)の塩焼き、イワシの塩焼きーーー期待は大きかったが、新鮮な生の食材は乏しかった。かろうじて鮭やエビの盛り合わせが注文できたがクロアチアの地元の料理とは程遠いものだった。クロアチア産の赤ワインプラヴァーツPlavacはほのかな甘みの美味しいワインで救われた。
<10月5日>
リンク通りをトラム2番で市立公園へ。町の中にあるにも関わらず、車の騒音もあまり気にならない。ウイーン市民の憩いの公園で沢山の音楽家の像に出会えた。金色のシュトラウス像を始め、シューベルトブルックナー,等など。シュトラウス
シンドラー
ブルックナー
シューベルト
市立公園と路を挟んで応用美術館がある。この日は月曜日で美術館は休館。館内のレストランで昼食。ガイドブックによるとこのレストランのシェフは古いメニューのほかに新しいメニユー開発中とか。広い芝生の庭に面した屋外の席は静かで爽やかだった。
応用美術館
ウイーン観光最後はやはりショッピング。シュテハン寺院からグラーベン通りの突き当たりにある高級スーパーマーケット ユリウス・マインルJulius Meinlへ。男性には最も退屈な時間、反対に女性には最も楽しみな時間だ。
ウイーン/ブダペスト 17:50/20:49 の列車で帰途に。