大英博物館−1

2010年1月14日
大英博物館は3回目。何時も思うのは無料で観られること。写真撮影も自由である。
展示品の大部分がイギリス国外からのものであること。
自国の物でないことは海外から購入するか、大英帝国時代の戦利品や略奪品だということだ。
この博物館のシンボル的な展示品「ロゼッタストーン」を巡る英仏の戦いは象徴的なものだろう。
パルテノン神殿の彫刻群も、ギリシャ政府から何度も返還要求が出されている。英国政府はこの要求に対して長い年月の保管を楯に応じていない。ギリシャでこのように完璧に保存することは可能でなかったとの主張も返還に応じない理由であろう。
以下は膨大なコレクションの一部である。

博物館正門。夕方の写真で見にくいことはご容赦。

ロゼッタストーン

ラムセス2世の坐像
筆者は嘗てメソポタミアに関係するイベントに関わる一員であった。
筆者がこの博物館でメソポタミアからの出土品に興味を示す所以である。
1967年東京、名古屋、岡山で100万人動員した「メソポタミア展」の企画から作品返却までの苦労と大勢の愛好家が鑑賞に殺到した時の感動は忘れがたいものがある。
1970年にはチグリス川とユーフラテス川の合流するクルナという小さな村へアッシリアの秘宝発掘調査に派遣された時の記憶は40年経った今でも鮮明に残っている。(いずれも中日新聞主催)

有翼人面獣神像 アッシリア

ライオン狩りレリーフ アッシリア

林の杜山羊 ウル王墓出土

ウルのスタンダード ウル王墓出土

夜の女王 バビロニア テラコッタ
大英博物館ー2に続く