ブリュッセル観光

2010年7月10日
2001年6月以来、久しぶりにブリュッセルの街を歩いた。
ロンドン行きのユーロスターに乗る前の短く、慌しい観光だった。
王立古典美術館

この美術館の見所はブリューゲルの作品。ウイーンの美術史博物館には及ばないもののこれだけまとめてブリューゲルの作品を見られる美術館は知らない。。
「ベッヘルムの戸籍調べ」「イカロスの堕落」「叛逆天使の堕落」はブリューゲルの部屋に納められている。
Deplporte家の収集品部屋に飾ってある「鳥の罠のある風景」も印象に残る。ウイーンの美術史博物館の「雪中の狩人」同様、冬景色ではあるが、ほのぼのとした暖かさが伝わって来る作品だ。暗くて写真に収められなかったのが残念だ。



ルーベンスクラナッハなど著名な作品に混じってヒエロニムス・ボッシェの祭壇画「Triptych of the Temptation of Anthony」が目を引いた。ウイーン造形アカデミーの祭壇画と同様、擬人化された動物や魚がユーモラスに描かれている。


美術館の入り口に展示された球体のオブジェも人気を呼んでいた。
古典美術館の名前には相応しくない作品だが、1958年生まれのJan Fabreの作品。直径1.5の球体が、玉虫、カナブン、カブトムシで覆われたもの。一体何匹の昆虫が使われたのだろうか。


グランプルス
ブリュッセル観光の目玉。110x70mの広場は市庁舎、王の家などのギルド・ハウスに囲まれている。ヴィクトール・ユーゴは「世界で最も美しい広場」と賞賛した。
ブリュッセルの町のシンボル「小便小僧」にも300mの距離。



ブリュッセル観光の最後は「冷えた白ワインでムール貝」。ブリュッセルに立ち寄った目的の一つ。
イロ・サクレ地区のレストランでユーロスターに乗るまでの約1時間、観光客を眺めながらゆったりと楽しんだ。