バラ祭り-バラ祭りツアー第3日

2012年6月3日
世界遺産トラキア人の墓」がペンションの近くにあるので行ってみた。早朝のためオープン前。看板だけ撮影してきた。トロイ伝説にも登場するトラキア人の遺跡で世界最古の黄金製品が発掘された。現役時代の30数年前、名古屋で古代トラキアの美術品を展示した展覧会があった。


「バラの谷なくして香水の名品は生まれないーーー」
バラの谷のバラは「ダマスク・ローズ」という香りのバラ。クレオパトラも愛したという。観賞用のバラと違って小ぶりの淡いピンクのバラ。5-6月が収穫時期。一年のうち最も賑あう。バラ祭りは豊作のお祝い、世界中から数万の人が訪れる。
朝8時、カタさんの車で10数キロのバラ畑へ。早朝にも関わらずバラ摘みの作業は始まっていた。早速畑に入って作業の人たちと記念撮影そしてバラ摘みの体験。バラ畑の広場には民族衣装で着飾った若い男女が集まって、観光キャにバラの花束のプレゼント。あちこちで記念撮影も盛ん。民族衣装の一団はブルガリアの民族ダンスを披露。やがて観光客も巻き込んで大きな踊りの輪へ。











バラ摘み体験と民族舞踊の後は近くの製油所の見学。庭には観賞用のバラが何種類も咲き誇り、バラの蒸留に使う大きな「銅の釜」が目を奪う。銅の釜はブルガリア語でカザンラク。蒸留に使う道具がそのまま待ちの名前になった。係員の説明によれば1リットルの製油を取るにはなんと3トンのバラが必要だそうだ。香水が高いのが理解できる。製油工場古い民具を展示している博物館、レストラン、お土産店も併設されている。






この日のメインイベント、バラ祭り祝賀パレードへ。街のメインストリートを交通遮断し、歩道に見学用の席を仮設。
多くの観光客が詰め掛けた。パレードは民族衣装の一団、思い思いの仮装の一団、学校や幼稚園の団体。日本人の一団や柔道、空手のグループなど。延々と一時間以上も続いた。








昼食は民族舞踊を観ながらのビュッフェ形式の食事。町のあちこちのバラ園を訪れた観光客が一斉にこのレストランに集まってきたようだ。ビール、ワイン、ソフトドリンクは飲み放題。
広場では民族ダンスが観光客も巻き込んで行われ、日本のなまはげハンガリーのブショーに似た鬼の一行も練り歩いた。







Fenerita村に向かう途中、標高1150mのシプカ峠で休憩。バルカン山脈を越える景色の良い峠。駐車場から約300段の階段の上はメモリアル教会。石造りの立派な教会。


この日の宿泊はカザンラクから20KmのFenerite村のHotel Fenerite。富豪の貿易商の館をホテルに改築したもの。