アルテピナコテーク

2012年6月12日
ミュンヘンに出かけた。Sulzbulgから高速道路で1時間30分程。
M.眞須美さんのお宅に立ち寄りお昼をご馳走になった。この時期の旬の味・白アスパラの巻き寿司。
真寿美さんの案内でシーボルトのお墓を見た。シーボルトは江戸時代、オランダから来日、西洋医学を紹介する傍ら生物学、民俗学、地理学などの多数の資料をオランダに送ったことなどから、彼はオランダ人と思っていた。然しれっきとしたドイツ人。1796年ヴュルツブルグ生まれ。1886年ミュンヘンで死亡した。



この日はノイエピナコテクを見学する予定だったが火曜日は休館日。アルテピナコテクを訪れた。
数ある名品の中で第一室のDanae(1527年)が気になる作品。第一室は15世紀から16世紀のオランダ絵画の初期の作品。
宗教画が中心の作品の中で豊満な乳房が描かれた作品は珍しく思われる。全能の神ゼウスがアルゴス王の娘・ダナエの上に金のシャワーとなって降り注いでいる。ダナエを取り囲んでいる神殿上の建物が官能的な雰囲気を盛り立てている。
作者のJan Gossaert gen. Mabuse (1478-1532)はベルギーのMaubeuge生まれ。ブルージュで勉強し、アントウエルペンで活躍した。その後イタリアで建築と彫刻の勉強をし、その後はベルギー、ブルージュ、マリーンズ、ミッでルブルグで活躍した。